第1章 2<アロマテラピーの利用法>

ポイント
ここでは基本レシピと精油の濃度・注意事項を覚えよう。
(精油の使用量の計算は必ず出ています。計算の仕方も覚えておこう)

トリートメント法

 トリートメントとは身体にマッサージを(非医療行為として)を行うことをいい、
 香りや人とのふれあいの心地よさをとおして、癒しの感覚を与えてくれるものです
 アロマテラピーでいうトリートメントオイルとは、精油を植物油で希釈したものです。
 安全に行うために希釈濃度を守ること。
 また植物油はそれ自体がいろいろな有効成分を含んでいるので、精油を入れずにトリートメントすることも可能です。

トリートメントオイルの作り方

 
  精油の量は、植物油の量から割り出すが、希釈濃度は1%以下を目安にする。
  (化粧品などは0.5%以下)
  初めての方、敏感体質・お年寄り・既往症のある方などは、これより低濃度にすること。
    
  例) 植物油 が50ml の場合、希釈濃度1%以下で作る時の精油の量は、50ml x 0.01 で、0.5ml以下となる。
     ドロッパービンの精油1滴は 0.05ml なので、0.5mlを0.05mlで割ると、使用する精油の滴数が計算できる。
     この場合、精油は10滴以下となる。
     何種類か使うときは、合計量が10滴を超えないように!
        計算の仕方はしっかり覚えましょう。

    ①植物油をビーカーに 50ml 入れる。
   ②ビーカーのなかに10滴以下の精油をいれる。
     (数種類の精油を使う場合は、合計量が10滴以下になるように)
   ③ガラス棒や割り箸などでよくかき混ぜる。

  注)使いきる量を作るのが好ましいが、余ってしまったら遮光ビンにいれ、高温多湿をさけ、
    作成日を記入したラベルを貼って保管し、なるべく早く使い切ること。

トリートメントオイルの使い方

  
  トリートメントオイルを掌にとり、トリートメントする部分に薄くのばしていく。
  すべりが悪くなったらオイルを足す。(精油は足しません
  
  PS) アロマテラピーのトリートメントは、いわゆるマッサージとは違います。
           あくまで精油や植物油の有効成分を皮膚に浸透させるのが目的です。
 
  注) トリートメントをする前には、健康状態を確認し、パッチテストも行うこと。    
     パッチテストとはトリートメントオイルを前腕部の内側に塗り、24~48時間放置して、肌に炎症や痒みなどの
     異常がないか、確認する行為のこと。
     
     異常を感じた場合はすぐに大量の水で洗い流すこと。

湿布法

   冷湿布法: 急性のトラブル用(運動の後の筋肉痛など)   
   温湿布法: 慢性のトラブル用(慢性の肩こりなど)

   ①洗面器などに水または湯をはり、精油を1~3滴入れ、よくかき混ぜる。
   ②タオルなどを浸して絞り、湿布する部位を覆う。

   注) 湿布の温度、肌への反応、湿布の時間に気を配ること。
      温湿布は冷湿布より肌への刺激が大きいので、温かく感じなくなったらすぐはずすこと。 

セルフスキンケア(手作り化粧品)

スキンケアの基礎知識

 
  皮膚は約28日周期で生まれ変わっているが、皮膚の水分が保たれていることが、皮膚の健康の基本。
  (表皮は通常20%の水分を含んでいるが、10%を下回ると肌荒れとなる)
  紫外線は皮膚をいため、シミ・シワ・皮膚がんの原因になる。
  (日焼け止めクリームをぬったりや帽子を被ることで保護) 
  全身の健康のために規則正しい食事と十分な睡眠を心がけること。

スキンケアに効果のある精油

  普通肌用: ゼラニウム、ネロリ、フランキンセンス、ラベンダー、ローズオットー
          カモミール・ローマンなど

  敏感肌用: ネロリ、ラベンダー、ローズオットー、カモミール・ローマンなど

  脂性肌用: ゼラニウム、ネロリ、ローズマリーなど

  乾燥肌用: カモミール・ローマン、ネロリ、ローズオットー、サンダルウッドなど

      参考) ネロリはどんな肌質にも合いますがとっても高価。
       なので、私はローションを作るとき、精製水の代わりにオレンジフラワーウォーターを使っています。

テキストに出ているセルフスキンケアの基本レシピ

  精油の滴数、希釈濃度も要Check!
 
 ・クレンジングオイル
   メイクアップ化粧品をは顔料と油でできているので、落ちやすくするために油を溶剤として使う。

   基本レシピ
   植物油 5ml に精油を1滴入れ、ガラス棒や割り箸などでよく混ぜ合わせる。

 ・フェイシャルスチーム
   肌に潤いを与え、血行をよくする目的で行う。
   毛穴が開くので、奥の汚れをだして肌のくすみをとる。
   方法は2級で学んだ蒸気吸入法と同じです。
   (洗面器などに熱めの湯を入れ、精油を1~3滴)

 ・洗顔ソープ
   油性、水性の汚れを落とす。

   基本レシピ
     ①石鹸素地 100g に湯 30ml を加え、耳たぶより少し硬くなるまで手でよくもむ。
       (好みでオートミール 5g を細かく挽いて加えても良い)
     ②そこにハチミツ 5ml に精油 5滴 を混ぜたものを加え、更に混ぜる。
     ③手で形を整える。
     ④風通しの良いところで1週間ほど乾燥させる。

 ・スキンローション
   肌への水分補給が目的。
   グリセリンや精油などの成分で、保湿力UP。

   基本レシピ
     ①ビーカーにグリセリン 5ml と精油 1滴を入れ、よく混ぜる。
     ②そこに精製水 45ml を加え、保存ビンに移す。
     
     注)使用時には必ずよく振ること。
    
   応用レシピ
     さっぱり感がほしい人は①でアルコール 5ml を加え、精製水は 40ml にする。
     芳香蒸留水だけでもローションとして使用できます。  

 ・フェイス用トリートメントオイル
   スキンローションのあと油のベールをつくって、水分の蒸発を防ぐ目的。

   基本レシピ
    ①ビーカーに植物油 30ml を量り、精油 1~3滴 を加え、ガラス棒や割り箸でよく混ぜる。
    ②よく混ざったら保存ビンに移す。

 ・クレイパック
   1週間に1度くらい、毛穴の大掃除で肌を清潔にする。

   基本レシピ(1回分)
    ①小さめの器に、クレイ 大さじ1杯 と精製水 大さじ1杯 入れ、好みの軟らかさになるまでよく混ぜる。
    ②そこに精油 1滴 を加え、更に混ぜる。
    ③乾燥が気になる方はグリセリンや植物油、ハチミツを 小さじ1杯 くらい加える。

   目や口の周りをさけ、顔全体にぬり、少し乾いてきたらぬるま湯で洗い流す。

   注)途中でもヒリヒリ感など不快感を感じたら、すぐに洗い流すこと。
     (敏感肌の人はモンモリロナイトを使うとよい

 ・ミツロウクリーム(軟膏)
   肌の水分を長時間キープし、肌を柔らかくする。
 
   基本レシピ
    ①ガラス製のクリーム容器にミツロウ 2g、植物油 10ml を入れ、湯せんで溶かす。
      (植物油の量を増やすと、柔らかいクリームが出来る)
    ②ミツロウが溶けたら、湯せんからおろし、粗熱が取れてから精油を 1~2滴加え、よく混ぜて、
     静かに冷ませばできあがり。

    注) ミツロウの融点(溶け始める温度)は60~66度です。
     
 ・バスオイル
   保湿力があるので、肌の乾燥が気になる季節に使うと良い。
   入浴効果と香りの効果がある。

   基本レシピ(1回分)
    器に植物油 20ml と精油 1~5滴 を入れ、よく混ぜてからお風呂の湯にいれ、よくかき混ぜてから入浴する。

 ・バスソルト
   血行を良くし、発汗を促す。

   基本レシピ(1回分)
   器に天然塩 大さじ1杯 と精油 1~5滴 を入れ、よく混ぜてからお風呂の湯にいれて、よくかき混ぜてから入浴する。

 ・発泡バスソルト
   細かい泡の出る入浴剤。

   基本レシピ(1回分)
    ①器に重曹 大さじ1杯、クエン酸 小さじ2杯、天然塩 小さじ2杯 を入れ、よく混ぜる。
    ②そこへグリセリン小さじ 半杯 と精油 1~5滴 を入れ、更に混ぜる。
    ③ラップなどに移し、球状に固めて出来上がり。

 ・シャンプー、リンス、コンディショナー
   市販の無香料のシャンプー、リンス、コンディショナーに、自分の髪質にあった精油を入れて作る。

   基本レシピ
     50ml に対して精油10滴を加えてよく混ぜる。

☆セルフスキンケア用グッズ作製に関しての注意事項

 ・自分の体調、肌質によっては,上記希釈濃度より薄めにつくり、必ずパッチテストを行うこと。
 ・異常(痒みや炎症など)を感じたら、直ちに使用を中止し、必要があれば医師の診察をうける。
 ・容器はガラス製の遮光性のあるものが望ましいが、希釈してあるものは短期間であれば、ポリエチレン容器を使用してもよい。
 ・保管場所は高温多湿(風呂場など)を避け、冷暗所を選ぶ。
 ・夏場は冷蔵庫で保管する。
 ・保存期間は、水が含まれているものは1~2週間、植物油がメインのものは1ヶ月程度。
 ・手作り物は自己責任が原則です。必ず作製日を書いたラベルを貼っておくこと。