精油の品質と安全性

精油の品質について

精油の条件: 学名・抽出部位・製造方法・産地が明確なもので、安全上の配慮がきちんとされているものであること。

ピュアナチュラル

学名がはっきりしていて、抽出部位、抽出方法が適正であり、製造後に人為的に加工をされていないものをいう。

分別蒸留工程

ピュアナチュラルではなく、精油の中の特殊成分を除くために行われる処理のこと。

   ・脱テルペン処理: 柑橘系の精油に含まれるリモネンなどのテルペン系炭化水素は、劣化や重合しやすいため、
    これを除去する処理。

   ・脱フロクマリン処理: ベルガプテンなどのフロクマリン類は光毒性があるため、これを除去する処理。

ケモタイプ

学名・抽出部位・抽出方法が同じでも、土壌や気候などの違いで含まれる成分が著しく異なる精油が採取されることがあり、
そういう精油をケモタイプという。ローズマリー、ユーカリなどにみられる。

ネイチャーアイデンティカル

精油の組成データに基づき、人工的に合成したもの。
自然の精油に含まれる微量成分まではデータがとれていないので、完全に同一なものとは言えないため、
アロマテラピーでは使用されない

偽和

高価な精油を、他の安価な精油で薄めたりした偽物のこと。
海外のみやげ物屋などで買うときはジャスミン、ローズ、メリッサなどの偽和に注意。

精油を安全に使うために

1級までに出てくる注意事項を「いろいろな注意事項」としてまとめてありますので、右のもくじから「いろいろな注意事項」をクリックして再度確認しましょう。

ここでは、追加情報も含め、ちょっとおさらい!

*パッチテストの方法は覚えていますか?
 前腕部の内側に塗り、24~48時間放置、ですね。

*精油の使用量の計算方法もOKですか?
 ドロッパービンからの1滴は、0.05ml
 何種類かの精油をブレンドする時は、使用量をそれぞれの割合で分けっこでし たね。

*使用方法によってちがう希釈の割合は覚えました?
  トリートメント法は1%以下、全身浴法は5滴以下、部分浴は3滴以下
  吸入法も3滴以下でしたね。

*応急処置は大丈夫ですか?
  ・原液が皮膚についた時: 
   とにかく大量の水で洗い流し、状態によっては医者に行く。

  ・目に入った時: 
   決してこすらずに、すぐに大量の水で洗い流し、すぐ医者に行く。

  ・飲んでしまった時: 
   吐くことはせずに、すぐに大量の水で口をすすぎ、すぐ医者に行く。

*精油は製造時より成分の変化がはじまっている。
   有効期限は通常1年。柑橘系は6ヶ月。
   古くなると成分(分子)は化学的に変化し(重合)し、粘度が高くなり重くなる

*LD50について
  Lethal Dose(リーサル ドース)50%の略。
  LD50値とは、100匹のマウスのうち、50匹が死に至る量のことで、経口毒性の目安でもあります。

例) LD50=0.01ml/kg は、体重1kgに対して0.01mlで50%の人が死に至るという意味で、
   LD50=0.1ml/kgは、体重1kgに対して0.1mlで50%の人が死に至るという意味。
   両方を比較した場合、数値の大きい方(LD50=0.1ml/kg)が安全ということになる。
   
*皮膚刺激と皮膚感作の違いは?
    皮膚刺激―経皮吸収したものによって赤くなったりかぶれたりすること
    皮膚感作-免疫機構に基づく、アレルギー性反応

*光毒性とは?
  抗原は紫外線で、症状は皮膚の炎症、色素沈着
  光毒性の成分: ベルガプテン
  注意する精油: ベルガモット・レモン・グレープフルーツ
  
*対象別の注意事項については把握できていますか?

  神経作用や通経作用があるものは、妊婦に使わない
  3歳未満の幼児は、室内芳香浴のみOK
  3歳以上は、体重にあわせて、10分の1から2分の1の量
  高齢者や既往症のある人は、濃度や注意すべき精油もある。
  蒸気吸入法は、咳が出ている時や喘息の人にはNG、など。

*精油の構成成分中や、ブレンドした時に起こる効果。
  ・クエンチング効果
      マイナス(毒性や刺激性)の作用のある成分が、他の特定の成分によって
      弱められること。
  ・シナジー効果
      成分同士が互いに作用を強め合い、それで効果がプラスに働くこと。

いかがでしたか?

注意が必要な精油をまとめておきました。参考にしてください。
 注意が必要な精油リストここをクリック