第6章 アロマテラピーと環境

ポイント 
植物は私たちにとって食料のひとつであると同時に、心を和ませてくれるものであり、その植物と地球環境は密接な関係にあるが、現在その地球環境はいろいろな問題を抱えている。地球の誕生からその歴史を振り返ることで、今私たちになにができるか考えていこう。
(2008年6月よりテキストに追加され、試験ではかなり出題されています)

植物と共に生きてきた私たちの歴史

太古の地球は、大気のほとんどが二酸化炭素で、酸素は極わずかであったが、生命が誕生し植物が発生してきたので、その光合成で徐々に大気中の二酸化炭素が減りはじめ、酸素が増えていき、長年かかって現在の人が住める大気の状態ができあがった。

化学肥料などない江戸時代の農業は、人や家畜の排泄物や雑木林の落ち葉などを肥料として活用していた。
また、ワラは生活必需品に加工され、古くなたものはまた堆肥などに利用。
一方で山を手入れして豊かな自然の維持に努力し、自然と共生する暮らしぶり。
というように完全なリサイクルができていた社会。

人が集まっている村落と、それを取り巻く自然地域のことを里地里山という。
(雑木林、農地、小川、ため池、草原などで構成される地域)
人と豊かな自然が密接に共生するくらしで、昭和30年代の始め頃まで日本各地で見られたが、現在では都市化・近代化の影響で徐々に失われてきている。

現代の様々な問題点

典型7公害

  大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、悪臭、地盤沈下、土壌汚染

ヒートアイランド現象

  都市部の気温が、周辺より異常に高くなる現象。
  熱帯夜、真夏日が増える。
  原因: 
      エアコンや車のエンジンからの大量の放熱。
      ビルが増え、都市の緑が減少し、 地面がアスファルトに覆われているので夜になっても冷えない、など。

大量生産・大量消費の時代で、大量の廃棄物

 ・不法投棄された産業廃棄物からは有毒物質が発生する。

     注)廃棄物には一般廃棄物と産業廃棄物があり、
       事業所から出る、事業系ゴミは一般廃棄物に分類される。

 ・フロンなどの化学物質が大量に大気中に放出されることでオゾン層の破壊が進み、紫外線によって、
  皮膚がんや白内障などになったり、動植物の発育阻害などの影響もでている。

酸性雨

  排気ガスに含まれる硫黄酸化物や窒素酸化物が、大気に放出されることで、結果的に酸性雨をふらせることになり、
  湖沼や河川の酸性化で、生物の成育が阻害されたり、土壌が酸性化することで、森林の立ち枯れがおこる。

森林の無計画な伐採

  これにより植物のCO2の吸収が減るので、地球温暖化が促進される。
  また野生生物の減少や洪水が起こりやすくなる。

海洋汚染

  産業排水や生活排水などからの汚染物質が、海の浄化能力以上に増えたことで、海洋汚染がおこり、
  赤潮や青潮を発生し、魚介類の成育が悪くなる。
  生物に蓄積された有害物質は、人と生態系に大きく影響する。

地球温暖化

  石炭や石油(化石燃料)を大量に使うことで、大気中の二酸化炭素の量は増加するが、一方で森林が破壊されることで、
  その二酸化炭素の吸収(光合成)が十分に行われない。
  これにより温室効果ガス(二酸化炭素)の層が厚くなり、地表から大気へ熱が放出されにくくなるため、
  地球温暖化傾向になる。

ライフスタイルの見直し

  ひとりひとりがライフスタイルを見直し、出来ることから少しずつ、毎日の生活の中で実践していけることを探そう。

循環型社会作りのための「3R」

  Reduce (ゴミそのものを減らす)
  Reuse (繰り返し使う)
  Recycle (資源として再生利用する)

環境省による「ひとり1日1kgのCO2削減」に対する取り組み

  1.冷房温度は28℃、暖房は温度は20℃に設定する。
  2.水道の蛇口はこまめに閉じる。
  3.アイドリングストップなど、エコドライブをする。
  4.エコ製品を選ぶ。
  5.買い物袋を持参する。
  6.コンセントをこまめに抜いて待機電力を減らす。

「LOHAS」

 (Lifestyle Of Health And Sustainability):
  =健康と環境を志向するライフスタイル。
  ひとりひとりがLOHASをこころがけ、壊れかけている自然の保護をしていこうという考え方が広まっている。

アロマ環境(アロマと環境の合成語)

 「植物の香りによってもたらされる心豊かで心地よい環境」のことで、
  協会の目的や事業を規定するために新しく考案した概念。

環境キーワード

環境について考えるにあたり、重要な事柄。

環境の保全

  公害その他の人の結構または生活環境に係わる被害の防止や事前環境の破壊の防止。
  正常な水や大気、静けさ、香り、良好な自然環境の確保。

地球環境の保全

  地球温暖化に対して、CO2を減らす対策。
  (省エネルギー対策、太陽光発電、風力発電、燃料電池などの新エネルギーの普及促進)

環境基準

  待機、水、土壌、騒音をどの程度に保つかの基準。

京都議定書

  1997年に京都で開催されたCOP3で採択された議定書。
  先進国は2008年から2012年までに、温室効果ガスを少なくとも5%削減(1990年比)することを義務付けた。
  これをうけ、日本では、「チームマイナス6%(一人1日1kgのCO2削減)」を国民運動として推進。

  参考)2009年にコペンハーゲンで開催されたCOP15では、日本はCO2マイナス25%を宣言した。

省エネルギー

  省エネの方法
   不要な機器の停止、温度設定の見直し、省エネ型の機器への切り替えなど。

都市の緑化

  屋上や壁面、公開空き地の緑化、校庭の芝生化など。

天然資源

  水や鉱物、森林、水産などを言うが、近い将来の枯渇すると言われているものもあるが、3Rを進めることで天然資源の節約にもなる。

グリーン購入

  「エコマーク」製品は環境負荷の少ない製品やサービスを優先的に購入すること。

自然保護

  環境省が「原生自然環境保全地域」「自然環境保全地域」に指定して、保全を図っている。
  また自然の風景地を「国立公園」「国定公園」に指定して、保護および自然とのふれあいの場として活用している。