第4章ー1 精油の定義、特徴、芳香成分

「精油」の定義

(社)日本アロマ環境協会が定める「精油」の定義は、以下の通りです。

  ・天然の素材である(植物のあらゆる部位から抽出)
  ・有効成分を高濃度に含有している。
  ・揮発性の芳香物質
  ・それぞれ、植物によって特有の香りと機能をもつ
  アロマテラピーの基本となるもの

精油の特徴的な性質

  ・芳香性(香りがある)
  ・揮発性(蒸発しやすい)
  ・ほとんどの精油が水より軽く、水には溶けにくい。
  ・親油性・脂溶性(油にはよく溶ける)
  ・植物油脂(脂肪酸とグリセリンから成るもの)ではない
  ・植物が作り出した二次代謝産物
    注) 植物の一次代謝産物は光合成でできるデンプンと酸素。
  ・天然の化学物質(有機化合物)が数十、数百種集まってできたもので、構造や働きによって以下のグループに分類される。
     (例)アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、エステル類、フェノール類、炭化水素類
  ・成分によって働きが違う(鎮静、興奮、リフレッシュ、リラックスなど)
  ・植物から抽出した100%天然のものなので、人間にとって有益な成分をたくさん含んでいるが、
   中には皮膚に刺激のある成分も含まれているので、希釈濃度や注意事項を理解して使用する必要がある。
  ・時間とともに成分が変化する(酸化したり、違う物質になる)

精油のもととなる植物の芳香物質

  ・油細胞と呼ばれる袋の中に蓄えられている。
  ・油細胞のある場所は植物によって異なる。
    *ペパーミントでは葉の表面近くにあるので、軽くもむと強くかおる。
    またオレンジでは果皮の表面近くにあるので、皮を二つに折ると霧状になって飛び散る。

植物にとっての芳香物質

  ・誘因効果(受粉や種子を遠くへ運んでもらうために、昆虫や鳥を引き寄せる)
  ・忌避効果(苦味などで、虫や鳥を追い払い食べられないようにする)
  ・抗真菌効果・抗菌効果(カビや有害な菌が植物に発生するのを防ぐ)
  ・他の植物との生存競争に勝つため、種子の発芽や成長を調整するはたらき。
  ・冷却効果(熱い時に蒸発させて、自身をさます)
  ・ホルモンのような働き(植物内で情報伝達物質となってはたらく)
  ・老廃物質(植物内で不要になったもの)