免疫とは
・特定の病原体や毒素など、自己とは異なる物質(非自己成分)に対して、抵抗性を持つ現象。
・異物(抗原)が侵入した時、それを排除して自己を守るように働く(抗体をつくる)が、それが過剰に働き、
アレルギーとなって自己を悩ませることもある。
☆人口免疫-ワクチン
☆自然獲得免疫
・自然免疫(非特異的防御機構)
人間が生まれながらにして持っている(先天的な免疫)
障壁(皮膚や粘膜)
白血球(好中球、マクロファージ、NK細胞)
皮膚や粘膜の酸性環境。
粘液(リゾチーム)
リンパ節=リンパ腺(頸・脇の下、鼠径にある)
パイエル板(腸管リンパ節)は1次バリア
注)パイエル板: 腸管での免疫の働きの中枢的存在。
腸管の消化吸収を司る器官の間に挟まってある腸管独特のリンパ節。
リンパ節: 静脈に絡み付いている。
弁を持っている。
老廃物を除去する。
免疫にも関わる。
・獲得免疫(特異的防御機構)
抗体をつくってからだを守る。(後天的な免疫)
白血球(リンパ球を中心としたもの)
細胞性免疫(リンパ球系のキラーT細胞が中心)
体液性免疫(リンパ球系B細胞が作った抗体=Ig)
血液の成り立ちとはたらき
血液は液体成分55%と、有形成分45%から成る。
・液体成分(55%)
血漿ー液体成分の90%は水で、7~8%はたんぱく質(アルブミン・グロブリン・フィブリノーゲン)
残りの2~3%は糖質、脂肪、無機成分(ナトリウム・カリウムなど)
・有形成分(45%)
赤血球ー44%
白血球・血小板ー1%
注) 血球は骨(長い骨)の赤色骨随(造血機能を持つ)の中の、幹細胞で作られる。
赤血球系
・骨髄で脱核してから、血管に放出される(核がない=分化しない)
・酸素を各組織に運び、二酸化炭素を運び去る
・円盤状
・34%はヘモグロビン(鉄を含む血色素)
・柔軟性に富み、変形しやすく、細い毛細血管も容易に通過できる
・寿命は120日
参考) 1日平均4~5万の赤血球が脾臓や肝臓で壊され、ほぼ同じくらい骨髄で新生される。
○血小板系
・骨髄で顆粒になったものが血管に放出される(核がない)
・血液凝固作用
①露出した膠原線維に血小板が粘着し、一時的な止血栓で破損部をふさぎ(血小板血栓)、
②血漿中のフィブリノーゲンが不溶性のフィブリンに変わり強固な止血栓をする(凝固血栓)。
白血球系
☆顆粒球系: 非特異的防御機構で、血管に放出されると3つに分かれる。
・好中球(白血球のうち約55%)
感染後、約2時間で血中に増加し、細菌やウイルスなどを摂取・消化。
闘った後の死骸が膿である。
・好酸球(白血球のうち約3%)
寄生虫病やアレルギー疾患の時に増加。
抗原と抗体が結合してできる免疫複合体の処理に活躍。
・好塩基球(白血球のうち約0.5%)
顆粒の中にヒスタミン(アレルギーに活躍)やヘパリン(抗血液凝固)がある。
炎症部位の血管の拡張や血液の凝固を防ぐことで、好中球の働き助ける。
血管から出て組織に入ると、肥満細胞(マスト細胞)という名前になる。
☆単球系 (白血球のうち36.5%)
・単球
血管から出て組織に入るとマクロファージという名前になる。
マクロファージ(大食細胞)は体に入った異物を見つけて無差別に食べる。
食べ切れなかった異物の表面の特徴をT細胞に提示する(=抗原提示作用)
☆リンパ球系: 非特異的防御機構と特異的防御機構のものがある。
・非特異的防御機構(人間が生まれながらにして持っている)
・NK細胞(ナチュラルキラー)細胞: がん細胞の増殖を抑える。
・特異的防御機構に大きく関わる-抗体産生
○骨髄生まれ、胸腺(Thymus)育ち
・T細胞: 細胞性免疫
感作リンパ球に分化: 化学伝達物質リンホカインを産生し、マクロファージの殺菌機能をたかめる。
キラーT細胞に分化: ウイルス感染細胞、腫瘍細胞、移植した臓器細胞を攻撃。
ヘルパーT細胞に分化: マクロファージから抗原提示を受けて、B細胞に抗体を作るよう命令する。
サプレッサーT細胞に分化:抗体を作りすぎた時、B細胞に抑制を命令する。
○骨髄生まれ、骨髄育ち(骨髄=Born marrow)
・B細胞 : 体液性免疫
ヘルパーT細胞からの命令で(形質細胞に形を変えて)抗体をつくる。
抗体は免疫グロブリン(Ig)と呼ばれるたんぱく質でできている。
IgG: 量的に最も多い。新生児の免疫はこれによって守られる。
IgA: 口や腸管の粘膜や母乳に存在。粘膜を保護。
IgM: 補体(抗体を作る細胞を助ける)。
IgE: マスト細胞と結合してヒスタミンを放出し、花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支喘息など
アレルギーの原因となる。
IgD: まだ働きがわかっていない。