自律神経と内分泌系の連携

ポイント 
自律神経系・内分泌系・免疫系の連携でバランスが保たれていれば、恒常性(ホメオスターシス) が維持できる。ということで、ここではそのメカニズムを学びます。

ストレス(ゆがみ) とホルモンの関係

 最初に感覚器(目・鼻・筋肉など)がストレッサーを感じ取り、
   →大脳新皮質・大脳辺縁系(扁桃体=情動)を通じて、視床下部にメッセージを伝え、
       →視床下部が作用し、自律神経系(交感神経)と内分泌系(副腎皮質)が、活動的になる。

   (大脳新皮質で営まれる精神活動は、大脳辺縁系に影響を与え、
       →不安や恐れなどの情動をもたらすと、 その刺激は
          →視床下部に伝わり、諸器官に様々な影響を与える)

最初に反応するのは自律神経系(交感神経と副交感神経)

   ・ 交感神経: 興奮をする神経(血圧、血糖値、心拍数の上昇)
            ストレスで活性化して、エネルギー拡張、行動準備、緊急状況の対応を行う。
           (恐怖に対して恐れる反応か、立ち向かう反応かのいずれか)

   ・副交換神経: リラックス反応を活性化して、ストレス反応後の身体を鎮める。
            (エネルギーを保存、消化の促進、異質物の侵入から身体を防御)

2番目に反応するのは内分泌系

   ・副腎髄質: 交感神経から出る神経伝達物質(アドレナリン、ノルアドレナリン)の刺激で、
           ホルモンのノルアドレナリン、アドレナリンを放出。

   ・下垂体: 視床下部からの、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンの働きかけで、
          血液中に副腎皮質刺激ホルモンを放出する。

   ・副腎皮質: 下垂体からの、副腎皮質刺激ホルモンの働きかけで、コルチゾールを放出し、
           筋肉活性化をする燃料を確実に供給する。
           (肝臓内のアミノ酸をグルコースに変え、蓄積脂肪をエネルギーに変えるのを助ける。
            この時ビタミンCが必要になる。)
     
        注) 副腎皮質ホルモンの濃度が高くると、免疫システムの働きを抑圧することがあり、
           感染症やアレルギーなど、病気を発症しやすくなる。

           ☆ホルモンが分泌されるルート: 
           視床下部から、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン→(下垂体門脈)
             →下垂体前葉から、副腎皮質刺激ホルモン→副腎皮質からホルモン(コルチゾール)

          注) フィードバックシステムがあり、視床下部がホルモン分泌量の増減をコントロールするが、
          ストレスの激しい時は、下垂体からの副腎皮質刺激ホルモン以外の、前葉ホルモンの分泌は抑制される
        ので、ホルモンのバランスが崩れる。

          例) 甲状腺刺激ホルモン・乳腺刺激ホルモン・黄体形成ホルモン(LH)・卵胞刺激ホルモン(FSH)などの分泌が
        抑圧されると、成長が遅れたり、月経が止まったりすることがある。