身体の土台ができるまで

女性の生殖器について

 ・子宮は1つでこぶし、前後に扁平な袋状で、中空性の器官である。
  やや前方に傾いているが、固定的ではなく、膀胱や直腸の状態、体位、腹圧などである程度移動する
  子宮壁は内膜と、平滑筋で構成される筋層と、外膜の三層構造。

   注) ・「中空性の器官」とは中が空洞のもので、口から肛門までの消化器系の器官や子宮が含まれる。

      ・筋肉には自分の意思で動かせるものと動かせないものがあり、
       動かせるものは骨格筋で、動かせないものは平滑筋(内臓筋)と心臓の心筋。

 ・卵巣は梅の実大(親指大)の扁平な左右1対の実質性の臓器で、卵子を排出し、女性ホルモンを分泌する。
       エストロゲン(卵胞ホルモン)
       プロゲステロン(黄体ホルモン)

     注)「実質性の器官」とは、中は空洞ではなくホルモンを出すなど、それ自体が機能的な働きをもっている器官。

 ・卵管は左右1対あり子宮とつながっているが、卵巣とはつながっていない

受精から妊娠まで

  1.左右の卵巣の中には原始卵胞と呼ばれるものがあり、周期的にホルモンの働きで成熟していき、
    成熟した卵子は卵巣の表面から体外に排出される。(通常1個)

  2.排出された卵子はすぐに、近くにある卵管の先端部分の卵管采から吸収され、卵管膨大部まで移動
    ここで精子と結合すると、受精卵(1つの細胞)ができる=受精

  3.受精卵は卵管の筋肉の蠕動運動と、卵管を構成している細胞の繊毛運動によって、しだいに子宮へ移動していく。

  4.子宮へ移動する受精卵の中では2、4、8・・・と細胞分裂が活発に行われ、桑の実状になるまで分裂(分化)を繰り返し、
    受精後約3日で桑実胚になり、子宮腔に到達。

  5.その後、細胞は一方に片寄り、体液と分かれる(=胞胚)が、この細胞の部分が身体の各器官になる。

  6.受精後およそ1週間で子宮内膜に着床する=妊娠

☆受精後から分娩までを胎生期という。
    このうち受精後8週間を胚子期といい、分化が最も進む時期で、 3週目に入ると内胚葉、外胚葉、中胚葉ができあがる。   
    これが体の最も基本的な器官になる。

       主な内胚葉由来の臓器
         消化管、肝臓、すい臓、呼吸器、甲状腺・副甲状腺

       主な外胚葉由来の臓器
         表皮を含む感覚器・脳・神経・副腎髄質
 
       主な中胚葉由来の臓器
         支持組織(骨、軟骨、血液、リンパ液、真皮、皮下組織)
         循環器(心臓、血管、リンパ管、脾臓) 
         泌尿器系(腎臓他)
         生殖器系
         副腎皮質

   参考) 副腎は肝臓の上部についていて、髄質とそのまわりの皮質からなり、分泌するホルモンは異なる。
       (髄質はアドレナリン、ノルアドレナリンなど、皮質はコルチゾール、アルドステロンなど)

      ◎アロマテラピーで重要なこと
         脳や神経が、表皮や感覚器と同じ外胚葉由来の器官であるということ。
         このことから、皮膚と脳や神経が密接な関係にあると推測される。

         タッチングやトリートメントで、優しくゆっくりなでる(表皮、感覚器
           → 心地よいと感じる(
             → リラックス感が得られる(神経

☆胚子期後から分娩までの期間を胎児期といい、各臓器が完成し、必要に応じた機能を開始する。

    胚子期 + 胎児期 = 胎生期