生活習慣病
読んで字の如く個々の生活習慣(食事、運動、休養、睡眠、嗜好品など)の偏りなどから発症する疾病をいう。
死の四重奏といわれるものに、高血圧・脂質異常症・糖尿病・内臓脂肪型肥満があり、
それ以外にも動脈硬化症、脳血管疾患、虚血性心疾患、通風などがあるが、生活習慣病と関係が深い。
生活習慣病の原因・予防
高血圧症
収縮期血圧が140mmHg以上
拡張期血圧が90mmHg以上
上記の両方、あるいはどちらか一方の状態を言い、2種類ある。
・本態性高血圧症(全体の90%)
ストレスが原因。交感神経の優位が血圧を上げる 。
・二次性高血圧症
腎臓が悪くなると、血圧が上がり病気を発症する。
原因: 塩分・過食・運動不足・喫煙・ストレス・加齢・アルコール・気候
合併症:
くも膜下出血・脳梗塞・解離性動脈瘤・心筋梗塞・細小動脈硬化・粥状動脈硬化など
注)動脈硬化(アテローム硬化)
比較的太い動脈(冠状動脈、大動脈、脳低の動脈など)の内側に、血中の過剰脂肪(中性脂肪やコレステロール
など)が、ネバネバした粥状(アテローム)になってこびりつき、そのため血管の内側(内膜)が肥厚して、
血管の内腔を狭める。そこに石灰が沈着して硬くなった状態。
多くは、動物性脂肪や糖質の取りすぎ。
心筋梗塞や脳梗塞になる。
脂質異常症(高脂血症)
血液中の脂質のうち、総コレステロール、中性脂肪の値が異常に高い状態。
特に高コレステロール血症は動脈硬化をおこす。
合併症:虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)、脳卒中(脳梗塞・脳出血)、腎硬化症、高血圧症、
脂肪肝、急性膵炎・脾梗塞など。
食事療法:
タンパク質:脂質:糖質=2:2:6を心がける。
水溶性食物繊維は血中脂質を下げる (寒天・こんにゃく)。
*コレステロールとは
脂質の一種で水に溶けないので、血中ではタンパク質と結合して流れる。
食物から吸収されて血液中に入り、肝臓で細胞膜などの細胞構成材料や、ビタミンDの生成材料になる。
副腎や精巣、卵巣ではステロイドホルモンの生成に利用される。
LDL:肝臓から細胞組織に必要なコレステロールを運び蓄積。
酸化・変性しやすい。
多くなると、血管壁に沈着し、動脈硬化を起こす。
植物性脂肪や背の青い魚に多い不飽和脂肪酸で減らせる。
(αーリノレン酸、EPA、DHA)
ビタミンCはLDLの増加を押さえる働きやコラーゲンの生成や維持で血管の老化を防ぐ働きがある。
ビタミンEは不飽和脂肪酸の酸化をおさえる。
HDL細胞組織で不要となったコレステロールと取り除き、肝臓へ運ぶ。
糖尿病
血糖値を下げる働きのインスリンと、血糖値を上げる働きをするグルカゴンなどのホルモンのバランスによって、
血糖値は一定に保たれているが、何らかの原因によって、血糖値があがってしまう病気。
血中の糖は腎臓でろ過されて再吸収されるため尿には出ないが、多すぎると、尿に糖が出る。
I型:若年性糖尿病
食生活とは無関係で、インスリンが充分に分泌されないのが原因。
II型:カロリーオーバーによって起こる(9割がこのタイプ)
悪化すると、網膜症、腎障害、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、壊疽などの合併症を引き起こす。
痛風
高尿酸血症の影響で起こる。
血液中の尿酸値が上昇すると、血液中に溶け切れない尿酸が結晶化し、関節に溜まることによって、関節炎を起こす。
プリン体を含む食品の過剰摂取、腎臓のろ過機能低下などが原因で、中高年の男性に多い
合併症: 動脈硬化性疾患(虚血性心疾患、脳卒中など)
骨粗しょう症
カルシウムやビタミンDなどの不足によるもの。
加齢による老人性のもの。
更年期以降の女性におこるもの。
(エストロゲンの分泌が減少するため、骨のカルシウムが外に放出されることで起こる)
肥満
。皮下脂肪型肥満(洋ナシ型肥満): 女性に多い。
・内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満): 男性に多く、生活習慣病の原因となる。
動物性脂肪の取り過ぎ、栄養の偏り、運動不足などによって起こる。
またストレスが原因で暴飲暴食をする,などの逃避行動によっても肥満になる。